子連れスケコマシ 03

夏の火曜日
マコト
「なんだよー! 朝まで寝かせろよー!」

『体力』は最低レベルですから、朝どころか昼頃までは寝るはずだったのです。
ですが、お腹を空かせて夜中の1時に起きてしまいました。
『体力』は半分しか回復していません。


マコト
「ま、しょうがねぇよな。腹減りは俺だって我慢出来ねぇし」

マコト
「さぁて。俺はどうすっかな」

えぇ、寝てもまた起こされますよ?

マコト
「暗いから、照明代わりに炉に火を入れるか」

マコト
「今度は何だよ? おむつでもないだろ?」

ただのグズリ。

マコト
「しょうがねぇなぁ。何かして遊ぶったって、何もねぇし。
 そうか言葉を教えてやろう」

マコト
「ところでお前の名前は、なんていうんだ? 
 って、喋れねぇんじゃ自分の名前も判らねぇよなぁ」

マコト
「俺はマコト。マコトな? て、お前、聞いてるか?」

マコト
「何なら興味があるんだ? そうだ。お前の人形は? パズルって名前だろ?」

マコト
「なんだよ。俺とは口をきく気はないってか? 何様だ、てめぇ」

マコト
「あーうるせぇ。おむつだろ? わかったから騒ぐなってば」

マコト
「大体なぁ、俺はお前を世話する義務なんてないんだぞ? 判ってんのか?
 お前の親は何をやってんだよ」

マコちゃん。おむつ替えてやってくださいよ。

マコト
「あーうるせえうるせぇうるせぇ!」

おむつは替えましたが、マコトの体力も回復しきっていないので、
『ジャングルジムのジム』へ。

チャイを飲みます。

マコト
「お前だって回復してねぇのに、どうすんだよ」

マコト
「親父は何を考えて、こんな指令を出しやがったんだ?」

マコト
「お前に判るわけないよな。さて、花拾いに行くかな」

マコト
「はぁ~? もう眠くなっちまったのかよ。まぁそうだろうけどさぁ」

敷地外の花を拾って、お祭り会場内へ移動。

マコト
「ちょっと日差しはきついけどな。ここでいいか」

マコト
「せめて日陰にったって、日陰なんかねぇよ」

花を拾って願望クリア。

マコト
「おお。寝たか。んじゃ、もう一回りしてこようかな」

マコト
「ここは花拾いだけで食っていけるからな。それだけは有難いんだが」

マコト
「少し涼しくなってきたかな」

マコト
「寝てるし、ちょっとは遊んでもいいよな?」

お祭りチケットを集める願望の為に、ローラースケート。

起きました。

マコト
「はいはい。腹減ったよな。これ飲んだら帰るぞ」

マコト
「世間の子どもはこれから寝るんだぞ? 今から元気でどうすんだよ」

マコト
「まぁな。人形が相手してくれてるからいいけどさ」

マコト
「これでも腹の足しになるかな?」

マコト
「焼き具合が難しい」

マコト
「しかし、ヘンな人形だよな。可愛くもないし」

マコト! 食い過ぎ!!

マコト
「こいつは寝ないだろうし、放っておいていいか。俺は寝るぞ」

そうは問屋が卸さない。

マコト
「あぁ、おむつか。ま、そうだよな。ミルク飲んでるし」

マコト
「判っちゃいるけど、腹立つー!」

マコト
「ほらほら、おむつは替えたよ」

マコト
「おむつは替えたってば。なんだって言うんだよ」

マコト
「可愛くねぇクソガキ」










マコト
「だからなんで泣くんだってば! 判んねぇよ!!」

『体力』は1/3くらいです。まだ緑色です。
泣く理由はプレイヤーにも判りません。