幽霊と僕 01

マコト
家出してやった。
 隠れ家にピッタリな小屋も見つけたし、僕1人でもやれるって事を証明してやるさ」


マコト
「だってさぁ。お父さんはあんまりなんだよ」

マコト
「普段家になんかいないのに、僕の顔を見るたび、あれはダメ、これはダメって、
 すっげーうるさい」

マコト
僕はもう小学生なんだ。赤ちゃんじゃないんだよ? 
 なんでそんなに細かいことまでウダウダいうんだよ。もううんざりだ」

マコト
「それにね。僕の事でお父さんとお母さんが言い争いをしてたの見ちゃったんだ。
 僕がいない方がいいのかもしれない、って思ったし」

マコト
「でもこの小屋、ヘンなのがいたんだ」


マコト
「オバサン、誰? お父さんの回し者? 僕を連れ戻しに来たの?」

マコト
「え? お化け? お化けなの?」

マコト
「お父さんの回し者じゃないってのは判ったけどさ。ねぇお化けオバサン。
 よそに行ってくれない? 僕はこれから1人でのびのび暮らすんだよ!」

マコト
「お化けなんて怖くないけどさぁ……」

お化けの方がストレスで参っていました。

マコト
「どうしようかなぁ。今更他の小屋なんて探せないし」

幽霊さんの真っ赤な『楽しさ』回復のためにテレビを点けました。

マコト
「取りあえず出かけようっと」

マコト
「僕は忙しいんだよ。お金がないから、稼がないといけないんだ」

マコト
「お祭り公園には、花が咲いていると思うんだ」

マコト
「ほら、花が咲いてる。これを拾って売ればいいんだよ」

ラマさんが来て、ポータルも出現。
大学歓迎キットとポータルは、『家族の所持品』に入れました。

マコト
「チョウがいた! これも捕まえられれば、売れるんだよね」

もう花は見つからなかったので、家の隣の小さな公園で釣り。
子どもに付けられるスキルは限られています。

マコト
「お金が無くても、魚が釣れれば食べ物に困らないかな?」

マコト
「釣れないや。
 お父さん、釣り得意なんだよなぁ。教えてもらえばよかったかなぁ」

左上の茶色い小屋が自宅です。

マコト
「暗くなっちゃった。帰らないと、警察に捕まっちゃうんだよね。
 お父さんに連絡が行っちゃったらヤバい」

マコト
「お化け、いなくなってくれてれば、いいけど……ダメか」

マコト
「お化けって、ご飯食べるのかなぁ?」

マコト
「この家に憑いてるオバケなら、仲良くするしかないんだよね

マコト
「お化けオバサン。お腹空いてない? それ食べてもいいよ」

マコト
「ふぅん。お化けもジャムパン食べるんだ」

マコト「(オバケなんかいないオバケなんかいない)テレビ見ようっと」

マコト
「いけねっ。お皿を洗わなくちゃいけないんだよね。
 いつもお母さんがやってくれてたからなぁ」

マコト
「お皿洗いって、水遊びみたいで楽しいと思ったんだけど、あんまり楽しくないね」

マコト
「お化けはトイレにはついてこないね。良かった。
 あんまり動けないみたいだ」

マコト
「明日は学校だし、寝ようっと。あ、お化けは寝ないのかな?」

何でそんな恰好(冬の上着)で寝るんだろうと思いましたが、
『正気でない』特質持ちでしたね。

本日の花代は§665-
少ないですが、明日の請求書は支払えます。

あ、コソ泥をやるのを忘れたよ。


幽霊さんも体力はないです。
ベッドはありませんから、ソファで『うたた寝』するように指示しました。




スキル
釣り 2

スタート資金          §0-
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収入
  花代           §665-
支出 
  なし
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本日最終所持金        §665-