なよ竹のかぐや 24

25日目(水)春/メノワラワの誕生日
今日もチョコレートパイが朝食のセレネ。
執事、遅いんだってば。

今日はメノワラワの誕生日なのでした。

セレネ「執事さん。私のいない間にメノワラワのお誕生日、やらないでね」
執事「猫の誕生日のお祝いの仕方が判りません」
セレネ「そっか。そうだね」

セレネ「行ってきます」

クラスメイト全員と会いましたので、今日からは「友達と話す」です。

バート「愛情を注いでやればいいのか?」
執事「そのようです」

バート「お前は安上がりだな」

『愛情を注がれた』ですね。

バート「さて。セレネに何か作っておいてやるか」

アップルパイが焼きあがった所で玄関チャイムが鳴りました。
誰か来たみたいですが、放っておくつもりが、バート氏は自分から動きました。

アンヘル・ロボス氏でした。

会話はもっぱら、スポーツ関係のようです。

セレネは、今日は社会見学でした。

優等生名簿に載りました。

セレネ「ただいま。あ、いらっしゃいませ」
バート「おかえり」
セレネ「……(優等生名簿に載った事、報告したいのな。お客様かぁ)」

執事「優等生名簿に載ったそうですね。頑張りましたね」
セレネ「えへへ」

セレネ「メノワラワのプレゼント、どうしよう」
執事「可愛がってあげればいいんですよ」

セレネ「寝てるし」

セレネ「あ、私がやろうと思ったのに……」

セレネは待ち構えていたようです。
アンヘル氏との枕たたきが終わったとたんに、セレネの番となりました。

そして気づけば、あれ?
子どもは他にいないんだからセレネだと判りますけど、いきなりは勘弁してほしい。

そしてこの子、髪型が変わると結構……不細工?

セレネ「皆の者~」

バート「はいはい。下僕が参上いたしましたよ」
セレネ「えー? 違うよぉ。バート様は下僕じゃない!」

セレネ「そこの下僕ども~」
バート「こら。お客様を下僕扱いしてはいかん」

セレネ「喧嘩をするなら、外で決闘をなさい」

メノワラワ変身の時間となりました。

壁の向こうなんですけどね。

へんし~ん!

大きくなりました。

今まで登れなかったところへも登れます。

お客様は筋肉自慢を始めました。

セレネ「そんなの! バート様の方が凄いもん!」
アンヘル「そうかぁ。バートさんも身体は鍛えているもんなぁ」
セレネ「そうだよ!」

バート「仕事辞めたい……」

バート氏はすでに寝ていました。

セレネは夕食ですが、白パン?
そして後ろ! なんだそれは!

家人でさえまだそんな事してないのに、お客がぁ……。

誕生日プレゼントは、おもちゃ箱と、これを買いました。

メノワラワ「バートさん……」

階段も下りられるようになりましたね。
でもバート氏は二階だよ。




バート氏が起きて、在宅仕事を始めた頃、やっとお客様はおかえりになられました。
って、 3:41ですがな。
セレネも執事も、とっくに寝てますよ。