なよ竹のかぐや 14

14日目(土)秋
誕生パーティーは目前ですから、セレネの部屋はお客さんが入れないように、と鍵を掛けたら執事も入れませんでした。
慌てて開錠。

イヤ執事くん。セレネはお腹が空いているしおまるも使いたいんですよ。
降ろしてやってくれないかなぁ。

郵便物が来ていたので、バート氏が取りに行ったところ……。

飾りっ気のない家ですから、贈り物は嬉しいんですが、上官……。

新聞配達少女とばったり会ったので、お喋り。
『魅力』スキル上げの為です。

執事「旦那様はお忙しいですからね」

いや、君がセレネの世話を後回しにしているんだよ。

新聞少女、仕事中ではないのかな?

バート「警察キャリアに転職すれば、パトカーが支給されるんだ」
執事「おかしな街でございますねえ」

新聞少女は怪談を始めました。
仕事がどうなっているのか気になって仕方がない。

バート氏には電話が掛かってきております。

やっぱり上司だったか……。
電話してください、という割には、頻繁にかけてきてるじゃないですか。
って、デート? デートですか?

申し訳ありません。お断りさせていただきます。

執事は新聞少女と枕たたきを始めておりました。

土曜日です。お出掛けをしなければいけません。
着がえをして……。

公園に来ました。

また電話。
上司、暇なんですね。

セレネ「ばーとしゃん、でんわ」

上司ですから仕方がない。デートは断りますが、雑談なら付き合いますか。

セレネは、恐竜を取り出しました。


そしてトイレへ。
あぁ、前回遊んだおもちゃが置きっぱなしです。

バート氏の顔アイコンを上げているご婦人は、ハートを上げてくださいました。
勘弁してください。
いや、バート氏も上げたんですけどね。

誰もセレネをかまってくれない。

暗くなってきたので帰りましょうか。

タクシーの中で泣かれずに済むとホッとします。

到着です。
食事にしないとね。

って、また電話?
また上司か、と思ったけれど、ドン氏でしたか。

執事「旦那様。セレネ様は降ろすべきでは?」

セレネを降ろした途端、バート氏はまっすぐに寝室に行ってしまいました。

執事「珍しいですね」

執事はセレネに食事をさせおむつを替えて、ベッドへ。

執事「今日は私も、遠慮なく早寝が出来そうです」

10:30です。
セレネはまだ起きていますけどね。

まだ必要のないセレネのベッドが用意されているのに、バート氏と執事のベッドは初期のままです。