なよ竹のかぐや 10

10日目(火)秋
セレネの朝ご飯。
火曜日ですが、バート氏の仕事はお休みです。

バート「……(私がやるはずだったのに)」

セレネが一日寝間着でいるのは、『適切』特質持ちで自身はすぐ盛装してしまうバート氏には耐えられないと思うのです。
セレネの普段着とフォーマルの違いは大してないんですが、とりあえず『普段着』。

バート「さて。出かけようか」
執事「いってらっしゃいませ」

今日は図書館です。

まだ読み切っていない幼児本が四冊残っているのです。
のんきにしていたら読み切れないまま終わってしまう。

さすがに図書館は早いです。
さっさと読み終えてしまって、バート氏は自分のスキル上げ。 

今、目の前にいたセレネがいない……と探せば人混みの中。
公園で遊んでくれた爺ちゃんを見つけたようです。

セレネ「じいちゃ」
バズ「おお。セレーネちゃん」

幼児本が散らかっているとはいえ、そんなところで読んでいると、踏まれそうで怖い。

イワノフ家のディミトリ君が、お父さんと一緒にいました。
一緒に遊ぶのかな、と思ったんですが、遊ばないですね。

そういえばこの街の図書館は、キッズコーナーがないですね。
他の街は幼児用のおもちゃが置いてあったと思うんですが、狭いからかな。

イワノフ家のお父さんが幼児本を取り出してくれましたが、そんなに要りませんて。
ありすぎて、本の上に座っちゃってるし。

背後から忍び寄るバズ氏。

セレネ「じいちゃ」

抱っこしてもらいました。
遊ぶものがないので、それだけですけどね。

こちらの顔を汚した女性にも、抱っこしてもらいました。
でもこれだけでは、セレネの『人間関係』には登場しませんねぇ。

トイレに入ったら、シンクが壊れていたので、直します。

さて、帰りましょう。

間に合うかと思ったんですが、間に合いませんでしたねぇ。
タクシー運転手さん。騒がしくてごめんなさい。

家に帰って、ミルク。

バート氏もお腹が空いているんですが、電話です。

上司では断れない。
てか上司のレベルを、すでに超しちゃってますけどね。

上司は話好きだなぁ。毎度長電話となります。
セレネはおまるを使うようです。

セレネ「みちゃだめ」

珍しく執事と会話。

バート「シチューが好きなんだが……」

執事「は? 驚きのシチューでございますか?」

引かれました。
料理作ってくれたことなんかないくせに。

セレネと執事が眠ってから、バート氏はいつものトレーニングです。
なかなか上がらなくなってきました。